メトロ・フィリピンの インターンシップ(研修)に参加して(その1)
2018年秋にフィリピンでインターンシップに参加されました高嶋千絵様からのレポートをご紹介します。
参加したきっかけ 「こたえはここにある!」
「世界一の教会学校を展開していることには、やはり、それなりの理由があります。世界一のノウハウと、そのスピリットを体験すれば、必ず教会の働きのために役立ちます。」
これは、メトロ・ワールド・チャイルド・ニュースレター2017年10月号に書かれていた研修の案内文です。当時、私は子どもたちへの伝道について思い悩み、毎日祈っていました。教会学校のリーダーであり、キリスト教保育に携わる者だからです。
その思いが溢れた私は、ある晩、夢中で祈り、とうとう朝を迎えてしまったことがあります。出勤時間になったので、私は最後に「神様、私でもわかるように教えてください」と叫んで祈りを終えました。そして、いつものように出勤し、一日の労を終えて帰宅すると、ポストに一通の郵便物が入っていたのです。それがメトロ・ワールド・チャイルド・ニュースレターでした。「それなりの理由がある…」その文章を見た時に、私の祈りのこたえはここにあると思いました。参加するには、家族の理解、教会の奉仕、仕事、文化の違い、環境の変化、言葉の壁、体力、衛生面、その他諸々、あげたらきりがないほど多くの障害がありました。ただ、神様からの召きであれば、それらの障害は乗り越えていけるはずだという思いも同時に与えられました。
そんななか、私はビル・ウィルソン先生とお話しをする機会が与えられました。先生は優しくこうおっしゃいました。
「あなたの選択は、正しかった(研修に参加すること)。そして、今、目の前の困難なことを一つ一つ乗り越えてから参加すると、それだけ、より意味のある研修になるよ。ことをないがしろにしないで、諦めずに乗り越えるんだ。」
その言葉通り、確かに神様は私に困難を乗り越える信仰を育んでくださいました。最後の問題が解決したのは、出国する3時間前です。「ギリギリまで諦めないで良かった」と神様に感謝をこめて、賛美しながら飛行機に乗ったことを覚えています。このことは帰国した今もなお、私自身に一層の恵みを与え続けています。
道端教会学校 「神様はこれを私に見せたかったんだ…」
2018年8月~12月、私はついにメトロの研修に参加することがゆるされました。私が行ったのはフィリピンのマニラです。そこでは、スラム街、墓場、ごみ置き場、橋の下などに住んでいる子どもたちに福音を伝える「道端教会学校」がメトロによって展開されていました。
フィリピンのメトロでは、毎週2万数千人の子どもたちに福音が届けられています。初めは累計だと思いましたが、毎週の人数だと聞いて、ほんとうに驚きました。
初めてその道端教会学校を見たとき、あまりにも多くの子どもたち、そしてその子どもたち一人一人の真剣な祈りと熱心な賛美に心を打たれ、神様は私にこれを見せたかったのだと、喜びと感謝で胸がいっぱいになりました。子どもたちが必要としていたのは、最後に配られる給食でもなければ、ゲームの景品でもない。シンプルに福音だったのです。もちろん、給食やゲームがきっかけで来る子どもたちがたくさんいます。それを用意する財と労には、働き手のキリストによる愛が込められているのですから、給食やゲームも彼らの心に触れていきます。しかし、彼らはそれら目に見えるものに目を留めるのではなくて、それらを準備している働き手の想いとその想いを起こさせる福音に注目をしていたのです。子どもたちは敏感です。本物か偽物かすぐに見極めます。そして本物の愛に触れたとき、彼らはまっすぐにそれを慕い求めるのです。
次号へ続く(感動のストーリーを数回に分けてお届けします)
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