メトロ・ワールド・チャイルドは、世界中の子どもたちやその家族に手を差し伸べています。

メトロ・ワールド・チャイルドは、1980年にブルックリンのブッシュウィックに設立されました。そこは現在でも私たちの活動のホームベースになっています。ブッシュウィックは、ビル牧師がバスを運転して子どもたちを日曜学校まで運ぶ活動を始めた最初の場所でした。しかし、まもなく、バスだけでは行くことのできない所まで活動を広げなければならないことに気付きました。さらに遠くの場所にも、私たちが福音を伝えなければならない子どもたちがたくさんいたからです。その必要に応えるために、箱型トラックを改造して移動できる教会にし、低所得者の公営団地や、公園や、街角などに行って道端で教会学校を開くというアイデアが考え出されました。これは、1980年代初期の当時としては画期的なことでした。

この革新的なアイデアは人気を博し、この道端教会学校の考え方と方法は、ニューヨーク市の多くの街角で実施され、更に改善され磨かれていき、まもなく、屋外での子どもたちの宣教活動の効果的なモデルとして広く認められるようになりました。
メトロのこの考え方は、ケニヤの埃っぽい平原であれ、フィリピンのゴミ捨て場であれ、世界中のどこに持ち込んでも同じ活動ができることが分かりました。新しい地域に手を差し伸べてメトロの活動を広げていくことができることがはっきりしたので、メトロは1999年にフィリピンのマニラに最初の海外活動団体を立ち上げました。さらに活動場所を世界に広げ、20年経った現在、メトロの日曜学校は世界の12ヶ国以上で運営されています。

現地の状況

国によって状況は大変違いますが、大都会の中に驚く数の極貧者が生活しています。その中で生まれた子どもたちには、教育はおろか、衣食住と安全の最低限の保証もありません。

しかし、私たちがどれほどがんばっても、世界中の貧困地区の子どもの状況を一気に変えることはできません。ですから今、目の前にいるひとりの子どもにしっかりと向き合い、どのような中にあっても、イエス様を信じて前向きに愛をもって物事をとらえ、きちんと学校に通って勉強し、まじめに働くことのできる大人へ成長することの必要性を教えていきます。それによって、子どもは確実に親の世代とは違う人生を歩み、世代を超える悪循環を断ち切ることができるのです。

そのためメトロでは、様々な場所で道端教会学校や、施設を借りての教会学校を開催し、毎週家庭訪問もして子どもたちに関わっています。そして、ひとりでも多くの子どもたちが毎週教会学校に通って主を信じ、イエス様と共に歩む、自立したクリスチャンになることができるよう、スタッフが愛情を注いで手助けします。

アメリカ

子どもの家庭は貧しく、母親だけしかいない場合も多い上、その親が麻薬や犯罪に手を染めて、まともな子育てができない状態にあります。最近日本でも話題に上るようになった育児放棄や虐待は日常茶飯事で、銃による犯罪も多発する地区に住んでいます。

巨大な極貧地区に住んでいる子どもたちは、生まれてからずっとそのような大人しか目にすることがありません。子どものそばにあるのは、悪に繋がる道だけです。誰かが、子どもの行くべき正しい道を教えなくてはならないのです。皆様にも私たちと共にその役割を担っていただきたいのです。

貧しさにはいろいろな理由がありますが、移民で英語が自由に話せなかったり、高等教育やきちんとしたしつけを受けていないためにまともな職に就くことができない。病気で職を失った。たくさんの子どもや親せきが一緒に住んでいて、ひとりの収入ではやっていけない。十代で妊娠したシングルマザーなど。将来の日本の姿を見る気がします。

フィリピン

国内外で不 評のごみの山を政府が強制撤去することで、生きる場所が奪われることもあります。マニラにある巨大なスラム街で、多くの子どもたちがごみの中で食物をあさりながら暮らしています。

政府は教育に力を入れていますが、学校に通うための交通費や教材費、制服や寄付金など様々な現金が必要となるため、子どもを学校に通わせることが困難です。親は、食べることで精いっぱいで、子どもにも食べ物を探してほしい状態ですので、学校に行かせたくない親も多く、実際、初等教育中にたくさんの子どもが中退を余儀なくされています。

フィリピンのメトロでは、里親支援とは別に、1時間に1,000人分の食事を作ることができる移動給食車を導入し、極貧地区での給食も行っています。

 

 

 

ケニア

激しい内戦や国境地域の紛争により発生した、多数の孤児たちが国中にいます。国家財政は疲弊し、多くの人々が極貧状態にあります。紛争やテロその他、多数の問題を抱え、国自体が非常に貧しく、十分な施設を造ることができないため、孤児院はどこも満員状態。アフリカ最大のスラム街と呼ばれる地区もケニアにあります。

その地域で、メトロは政府の依頼も受けて学校内でメトロの日曜学校の活動をしています。政府は教育に力を入れ、学費は無料で、公表される就学率はとても高いのですが、実際には、学校に通うための交通費や給食費、教材費、制服や寄付金など様々な現金が必要となることや、労働力を奪われたくない親にとって子どもを学校に通わせることは困難です。

治安も悪く、多くの女の子はさらわれたり乱暴されたりしないよう、髪の毛を丸坊主にカットして、男の子と見分けがつかないようにしています。

食事をとることのできないこともしばしばで、空腹のため学校で倒れる子どももいます。ケニアのメトロで登録されている子どもは、基本的には学校に通っています。スポンサーがつくと学期中は学校で給食を食べることができ、1日1食は必ず食事が保証されます。