メトロ・ワールド・チャイルドNY本部の4ヶ月研修を受けて(2015秋) (その4)
2015年秋にアメリカのNY本部でインターンシップに参加されました田中純花様からのレポート―その4
今回からは、毎日の研修の内容とスタッフの動きを時系列で見ていきます。現地のことを全く知らない方にもお分かりいただけるようにとお思って詳しく書いていただきましたが、あまりにも濃い内容で、掲載は再来月まで続きそうです。どうぞ現地の研修に参加している気持ちでお読みください。
月曜 スタッフ休日
火曜日と水曜日の活動
朝6時 起床し、デボーションをしたあと朝食を済ませて、身支度
8時 インターンのための授業
説教の仕方、教会での働き、聖書研究に至るまで、様々なことについて学び、宿題やグループワーク、筆記テスト、実技テストなどもあります。
9時 道端教会学校の準備
具体的には、メトロの事務所で、道端教会学校で使用する讃美の歌詞ボードや、ゲームで使う道具、説教のために使う材料を工夫を凝らして作成したり、教会学校の最後に配る大量のお菓子をトラックに運び入れたりします。毎週違ったイベント、違った説教を用意するので、準備もたくさんあります。
10時45分 スタッフのための祈り会
トラックの駐車場で一週間の活動のために祈り、礼拝する時間を持ちます。スタッフまたは道端教会学校のリーダーによるショートメッセージもあります。学期の半ばにもなるとスタッフも毎日のハードスケジュールで疲れが出てくるので、活動の意義を再確認し、主に委ねるためにも、この時間は非常に重要だと感じました。
11時30分 昼食と練習
スタッフは自宅に戻って昼食をとり、インターンはインターンのための食堂に行き、インターンのまとめ役をしてくださっている方と教会員の方が作ってくださった昼食を取ります。サンドイッチやハンバーガー、マカロニ、スープ、サラダなど、やはりアメリカンなメニューが多いです。
その後 金曜日のスタッフミーティングでの讃美奉仕のための練習。
この奉仕者はオーディションで選ばれ、集会の讃美をリードします。火曜日に曲目が知らされ、それぞれ準備をしてきて水曜日の昼食の時間に練習をします。プロ意識というよりは、礼拝者意識が高く、リーダーは本当に注意深くメンバーを構成し、真剣な祈りと練習が行われます。
12時30分 いよいよ道端教会学校開始
出発の10分前に駐車場に集まり、メンバー全員で祈ってからトラックに乗ってそれぞれの担当の地域まで向かいます。運転は、免許を取得しているスタッフが交替で行います。私のチームの担当地区はブロンクスでしたので、メトロの本部のあるブルックリンからは約一時間強かかりましたが、担当する地域によって多少の所要時間の差があります。どのチームも大体1日3回、違う場所で道端教会学校を行います。
1回のプログラムは冬ですと45分から1時間。学校の終わる2時30分、4時ごろ、6時ごろの3回行います。チームによっては、託児所などで小さな教会学校をすることもあります。
人数はチームや場所によって異なりますが、1回約80人は集まります。雨の日はテントを張って決行しますが、風が強いときは危険なので、子供たちの住むアパートに出向いて、ロビーで教会学校をすることもあります。
夜8時30分~9時頃 帰宅
トラックでブルックリンまで戻り、駐車場で感謝の祈りをしてからスタッフは自宅に、インターンは食堂で夕食を取ってからインターンの寮に帰り、宿題や説教の準備をします。
スタッフは、何かがあって教会学校を私たちが「休む」といったことがないように心がけていました。
道端ではあっても、子供たちにとってはそれが教会であり、一週間で唯一福音を聞き、大好きな先生と会うことのできる時間だからです。
道端教会学校を通して、文化の違い、性格的な欠点は、乗り越えられるということも学びました。何を目的として、子供たちと関わっているのか。子供たちは福音を聞き、愛を受ける必要があり、それこそがメトロの働きの目的です。
次号もぜひご期待ください。
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