アメリカ&フィリピン・サマーキャンプ受付開始!(2019年4月)
その知らせをどれほど待ち望んでいたことでしょう!
スラムに住む子どもたちにとって、キャンプに参加できるということがどれほど大きな喜びか、おそらく私たちにはわかりません。昨年のキャンプの準備でフィリピンスタッフが体験した話をご紹介します。
昨年のキャンプの準備を始めてすぐのことでした。キャンプ担当のチームが編成され、キャンプの準備も万端でした。スポンサーの皆さんからも、ご自分のサポートしている子どもたちがキャンプに参加して楽しめるようにと、代金の支払いも始まっていました。
スポンサーからの申し込みがあった子どもたちが、正式に参加できるように、ご両親の許可をもらいに行った時のことです。
プリンスの妹のリアンヌを参加させていいか母親に尋ねた時、お兄さんのプリンスがそこに居合わせました。母親は「もちろん」と言って許可したので、父親にも書類に署名をしてもらいました。
すると、横にいたプリンスが「ぼくは?」と尋ねました。私たちは彼に、「参加できるようにお祈りしようね」と言いました。
翌週、私たちが青年の聖書研究をしていた時、彼がまた「ぼくはキャンプに行ける?」と訊いてきました。しかし、彼の名前はまだリストにありませんでしたので、私たちは再び彼に祈り続けようと励ましました。
翌週、必要事項の記入をお願いしていたリアンヌの参加書類を受け取りに行った時、彼は再び「ぼくはキャンプに行けそう?」と尋ねました。しかし、彼の名前はまだリストにありませんでした。それで、再び彼に祈り続けるように伝えました。
最終的なキャンプ参加者リストができた時、プリンスの名前がそこに追加されていました! 彼のスポンサーが、プリンスがサマーキャンプに参加できるよう申し込みをしてくれたのです。私たちは感謝と喜びで言葉もありませんでした。彼がどれほど真剣に祈り続けていたか知っていたので、彼の名前がリストにあるのを見つけた時、私たちの心は喜びでいっぱいになりました。それは、私たちにとっても祈りが答えられた瞬間でした。
その日、さっそく私たちは彼の両親の許可をもらうために家に行きました。私たちが封筒からその書類を取り出した時、彼もそこにいました。
「ぼく、キャンプに行けるの?」
「ええ、あなたのスポンサーがあなたに参加してほしいって!」
彼の顔がパッと輝いて、居合わせたみんなが笑顔になりました。彼はスキップしながらやってきて、許可書に母親がサインするのをそばに立って見ていました。
彼はキャンプがどんなに楽しいか知っていたので、どうしても行きたかったのです。しかし今、すべての楽しいキャンプの体験に加え、彼はこのキャンプが、まさに彼の祈りの答えであったことを思い出すことでしょう。
プリンスにとって昨年のキャンプは、開催される前から始まっていたのです。それは、彼が祈ったときに始まったのです。
皆様の貴い犠牲によるご支援と、背後でのお祈りに心から感謝します。 ー メトロ・フィリピン・スタッフより
下記のお申込書をご覧の上、お申込みください。