METRO Philippineインターンシップを終えて②-1(2020年9月)
先月に続き、2019年にメトロ・フィリピンのインターンシップ(研修制度)に参加された日置様のレポートをお届けします。
スモーキーマウンテンを訪問
トレーニングの最後の方には、いよいよ実際に道端教会学校を行う地区を見に行きました。この時に、僕たちはトンド地区のスモーキーマウンテンとNorth Cemetery(ノース・セメタリー:マニラにある大きな共同墓地)に行きました。スモーキーマウンテンは非常に有名で、様々な話を日本でも聞きますが、メトロが長年活動している場所なので、メトロのTシャツを着ていれば危険な目に合うことはありません。でもそこで目にしたものは、僕にとってとても大きなチャレンジでした。
スモーキーマウンテンは、以前ほどではないのかもしれないですが、それでもゴミでできた大きな山があります。
その後、スモーキーマウンテンを後にしてNorth Cemeteryに向かいました。そこにはたくさんの人が住み着いています。ここ数年改修工事をしていて、取り壊しの際に出てきてしまった人骨が転がっていることもあります。健全な場とはとても言えない状況です。でも、子どもたちやそこに住んでいる人たちは全く悲観的でなく、いつも笑顔でいました。僕たちから見ると異常な状況が普通にそこにあって、問題も多くあるのに、日常がそこにあるのを見て、この問題の底知れなさを思いました。
そして、その上に住んでいる人たちもいます。板とトタンでできた家の一部は撤去されて、新しく建てられた大きなコンクリートのビルに移り住んでいますが、とても良い環境とは言えませんでした。僕たちはその建物のことを、窓のひさしの色からグリーンビルディングやレッドビルディングと呼んでいました。
そこに暮らす人々の現状を目にして
まずグリーンビルディングやレッドビルディングの中を見た後に、スモーキーマウンテンを登りました。そこに、障害を持った子がいて、スタッフが中に入って事情を聞いていました。スモーキーマウンテンの頂上に上った時に、僕はやるせない気持ちになって、涙が出てきました。その山の上から、マニラ港がはっきりと見えるからです。コンテナが山のように積みあがっていて、巨大なクレーンとタンカーもよく見えました。目の前にはこんなにたくさんのお金やモノが動いていて、世界とつながれる場所があるのに、明らかに生活水準の低い人たちが僕の目の前にいることに、なんとも言えない気持ちになりました。
その後、スモーキーマウンテンを後にしてNorth Cemeteryに向かいました。そこにはたくさんの人が住み着いています。ここ数年改修工事をしていて、取り壊しの際に出てきてしまった人骨が転がっていることもあります。健全な場とはとても言えない状況です。でも、子どもたちやそこに住んでいる人たちは全く悲観的でなく、いつも笑顔でいました。僕たちから見ると異常な状況が普通にそこにあって、問題も多くあるのに、日常がそこにあるのを見て、この問題の底知れなさを思いました。
つづく
METRO Philippineインターンシップを終えて①-1
METRO Philippineインターンシップを終えて①-2
METRO Philippineインターンシップを終えて②-1
METRO Philippineインターンシップを終えて②-2
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