ビル師デボーション講座 ”痛みを覚えているなら 助けは近い”(2020年8月)
2020年8月 今月のデボーション
痛みを覚えているなら 助けは近い
道路際で少年が泣きじゃくっているのを、私はただ見守ることしかできませんでした。飼っている犬がトラックにはねられたので泣いていたのです。少年は愛犬にそっと手を差し伸べたのですが、犬はその手に噛みつこうとしたので、彼はさらに手がつけられないほど泣き続けました。かわいがっていた犬が自分の助けを拒絶するなんて、彼には信じられないことでした。
その意味がわかったので、私も涙が溢れました。時に私たちは、苦しんでいるときに手を差し伸べられると、たとえそれが愛による優しさであっても苦痛を覚えるのです。ニューヨークで子どものために長年活動を続ける中で、私は深い心の傷をいくつも抱えることになりました。そして、どういう痛みであれ、この先もそういった傷は増えていくでしょう。
私は自分がその犬と同じだと思うのです。おそらくあなたも同じでしょう。苦しんでいる時は、あらゆることにうまく反応できなくなるものです。私は、誰かが心から私を助けたいと願って差し伸べてくれる愛と支えの手を拒んでしまうことさえあります。
しかしそれは、あなたにとっても私にとっても正しい姿勢ではありません。苦難の日には必ず助けを送ってくださる、と神は繰り返し言われています。痛みのただ中にある時には、なかなか信じられませんが、助けは必ず来ます。痛みが激し過ぎて、助けがやって来ても気づけなかったり受け入れられなかったりすることも多いでしょう。ですから私たちは目を覚まして助けを待たなければなりません。
往々にして、身を隠したり自分の殻に閉じこもったりする方が簡単ですし、時には助けようとしてくれる人たちに片っ端から噛みついたりします…神からのものにさえ。しかし、神からの助けを受け入れなければ改善の道はありません。
あなたが今、耐えられない苦難のうちにあるのなら、まもなく助けは神から来ます。それは御約束なのですから、受け入れる備えをしてください!
正しい者の救いは、主から来る。
苦難のときの彼らのとりでは主である。主は彼らを助け、彼らを解き放たれる。
主は、悪者どもから彼らを解き放ち、彼らを救われる。彼らが主に身を避けるからだ。
―詩篇37篇39~40節―
心をこめて
創立者・主任牧師 ビル・ウィルソン
8月のWEB限定デボーション記事は、8月28日に掲載予定です。
ぜひご覧ください。