ビル師デボーション講座 ”『今日』が人生で一番大事な日”(2019年12月)
2019年12月 今月のデボーション
『今日』が人生で一番大事な日
今年もクリスマスと新年を迎える季節がやってきました。
この時期は、今年失ったものや取り逃がしたものが心をかすめる時期でもあります。
生かせなかったチャンス、失われた友情…あるいは、発言の機会や行動のタイミングを逸したのではないか、そんなことまで気になります。
今年を振り返って後悔にも似た思いを抱くのは誰にでもあることでしょう。
よくわかります。私もそうですから。
そうした悶々とした思いを吹っ切るのは容易ではありません。
しかし、かなり昔のことですが、私は昨日のことで思い悩むのをやめることができました。
起きたことは仕方がないからです。
考えたところで取り返しがつくものではないし、現状を変えることもできません。
昨日など忘れることです。あなたが向き合えるのは今日だけなのですから。
また、かなり昔のことですが、私は明日のことで思い悩むのをやめることができました。
この先起きることなどわかりません。
思った通りになるはずがないのです。
未来は見えないし、予測もできません。
なのに、先のことを案じてむなしい時間を過ごす意味がありますか。
明日など忘れることです。あなたが向き合えるのは今日だけなのですから。
ちょっと考えてみましょう。
・家族をさらに愛するのに最も適した日は?
・職場で敵を赦すのに最も適した日は?
・友人と素晴らしい会話をするのに最も適した日は?
・誰かの人生に変化をもたらすのに最も適した日は?
答えは「今日」でしょうか。
でも、それだけでは不十分です。
いいですか。今日しかない、というのは誰にとっても同じことです。
昨日はもう存在しませんし、明日はまだ存在していません。
あなたが今日、ここに生きているのは、神が私たちを今、この日に置いておられるからです。
今日という日は神があなたに与えた贈り物です。
ならば、この一日をあなたは、与え主である神のために最大限に用いるべきではないですか?
そう努めなければ、せっかくの贈り物を無駄にすることになりませんか?
2020年に向けて、あなたにはぜひ今日、信仰を一歩前進させ、心配事や後悔から目を上げて父なる神に視点を定めていただきたいと思います。
あなたが今日、神のために生きようとするなら、神と共に生きる必要があります。
それしかありません。
今日という日は、この一日を与えてくださったお方と共にいることで初めて成り立つのです。
ですから、先ほどの問いかけに正確に答えるならば、「今日」ではなく「神と共にある今日」ということになります。
明日に備えるのに最も適した方法は?
…今日を精一杯生きることです。
自分ひとりではなく、神と共に。
「だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります。」
―マタイの福音書第6章34節―
心をこめて
創立者・主任牧師
ビル・ウィルソン