ケニア視察ツアーのご感想③(2019年12月)

髙嶋千絵様のご感想

ケニアの大自然
メトロ・ケニアの事務所は、「ナクル」という、ケニアでは4番目に大きな街にありました。
「ナクル」とはマサイ族の言葉で「ほこり巻き立つ土地」という意味です。
私たちが日曜学校に参加した時も、会場には時折、小さな竜巻きのようなものが起こりました。
現地のスタッフからは「よくあることだよ」と言われ、日本では大騒ぎになることもケニアでは日常茶飯事であることに驚きました。

道端にはロバ、羊、シマウマなどが普通に歩いていて、そのどれもが毛並みよく美しかったですし、見渡す限りの地平線にオレンジ色の夕日が沈んでいくのを見ていると、神様がつくられた世界の素晴らしさに感激し、夜には創世記を何度も読み返して感謝の祈りを捧げました。

ナクル国立公園サファリを観光中、ライオンのあかちゃん4兄弟に遭遇することができました。
「かわいい」と喜んでいたのも束の間、すぐそばに母ライオンがいました。
しかし、車の中で驚きおびえている私たち人間には見向きもせず、そのまま横を通りすぎ、何かの目標に向かって歩いて行くのです。
見ると、そこにはキリンのこどもが弱々しく立っていました。
ライオンの狩りが見られるチャンスはなかなかないので、周囲にいた現地の方も大興奮でした。
ところがすぐに、サバンナの向こうから大きなキリンが1頭、また1頭と集まって来ました。
6頭のキリンはあっという間に、キリンのこどもを取り囲みました。
ライオンはと言うと…すっかり意気消沈して、諦めてしまいました。
でも、キリンたちはそのライオンが新しい獲物を確保するまで、ひたすらライオンの後を追っていました。
また気が変わって、自分たちのかわいいこどもを襲うかもしれないという思いからなのでしょう。

神様は、なぜこの光景を自分に見せているのか考えさせられました。
一人の強い力よりも、弱いけれど愛によって集まった力が勝るのだということ。
そして一人がもつ意志よりも、仲間と一緒にもつ意志の方が、粘り強さがあるのだということ。
メトロのミニストリーもチームワークが要であることを思い出し、この晩から日本での働きにおいても、良い仲間が与えられるように祈り始めました。
帰国し、証しをはじめると、いろいろな角度から「メトロに関心がある、何かの形で協力したい」との声が寄せられてきました。
仲間が送られてきたのです。
大自然のなかで、神様が大切なことをまたひとつ教えてくださったことに深く感謝しています。

「すると彼らは『さあ、再建に取りかかろう』と言って、この良い仕事に着手した。(ネヘミヤ2:18)」

 

髙嶋様のご感想は来月号に続きます。
たくさんのケニアの写真と、喜び溢れるご感想にご期待ください。