ビル師デボーション講座 ”見極め、決心、実行”(2019年9月)
2019年9月 今月のデボーション
見極め、決心、実行
前回のデボーションでは、私たちを取り巻く問題に対し自らが取り組む姿勢を持つことについて考えました。続く今月の課題はこれです。
「見極め、決心、実行」。
聖書には「日の下には新しいものは一つもない(伝道者の書1:9)」とあります。
この原則を見てみましょう。
第3代アメリカ合衆国大統領トマス・ジェファーソンは、当時、アメリカの将来像を鮮明に思い描きつつ、いくら現実的な見通しがあっても展望だけでは意味がないと思っていました。
責任ある決心と同時に行動を起こさなければ、アメリカという国家を立ち上げることも、生き残る力を持つ国にすることも不可能だとわかっていたのです。
ジェファーソンが書き上げた重要な宣言書は、大陸会議に提出され、採択されました。
アメリカ独立宣言です。
これに関わった先人たちは、思い描いた将来像の実現に全力を傾け、世界を変えることになるこの発想に人生を捧げたのです。
しかし、彼らはまだスタートラインに立ったばかりでした。
アメリカの将来像を見極め、そのために人生を捧げる決心をし…その次に必要なのは「実行」でした。
国家構築に向けた実際の行動です。
「見極め、決心、実行」。
目的が何であれ、この流れは共通のものです。
果たして、数年後、数々の闘いと多くの犠牲の末、アメリカはついに勝利を現実のものとして掴み取ったのでした。
この原則は私自身の人生にもそのまま当てはまります。
「見極め、決心、実行」。
この3段階の行動原則を守らなければ、私が成し遂げてきたことは何ひとつ実現できなかったでしょう。
あなたも、何らかの発想や夢が心の中で映像となって形作られていくのを経験するはずです。
膨らんでいくビジョンに心奪われ、その思いを消し去ることもそこから逃れることもできなくなります。
しかし、それだけでは不十分なのです…
ビジョンには命を吹き込まなければ。
あなたの心に浮かんだ発想に対して全力を尽くす決心をしてください。
そして、その発想とあなたご自身を神にゆだねましょう。
今月は、あなたの心の中に生まれた思いを育て、それを祭壇で神にゆだねる決心をしてください。
計画を実行するためには、ビジョンと決心を神にゆだねなければ始まらないのですから。
あなたのしようとすることを主にゆだねよ。そうすれば、あなたの計画はゆるがない。―箴言16章3節
心を込めて
創立者・主任牧師 ビル・ウィルソン