ケニアスタッフが見るスラム(2021年7月)

ケニアスタッフ ジェニーン・ステラトス

スラム街の住宅
シートや枝で作った壁
家の中の様子

ケニアのスラム街は、都市や町の最貧困層が住む地区です。貧困に苦しむスラム街の住民たちですが、より良い居住環境へ引っ越すという選択肢などはありません。彼らの多くはスラム街で育ったので、他に行くところがないのです。

また、仕事や住む家を失い、それまでの生活を続けることが困難になってスラム街に移ってくる人もいます。低所得家庭などは強制的に立ち退きを命じられ、これまでの家からスラム街へ追いやられる場合もあります。

この男性はある朝、鍋でお湯を沸かしていました。何も調理するものが無かったにもかかわらず、です。

「神様、私は信仰によってお湯を沸かします。今日あなたが調理するものを与えてくださると信じます」。

お湯を沸かし続けて、水が蒸発してしまうと水を足し、祈りながら神様が彼の叫びを聞いてくださることを信じました。その日の午後、私たちメトロチームが必要な家庭に食料を配布しており、その男性を見つけて食料を渡しました。彼はすぐに食材を調理し、必要を満たしてくださった神様に感謝を捧げました。

調理場
家の中の様子2

報告は8月号レポートに続きます。
ここでお伝えする現状は、ごくわずかな人が経験していることではありません。今、多くの人が向き合っている現実です。共にお祈りください。