スラムに生きるということ(2021年6月)
今までも現地の状況ついて書いてきましたが、メトロが活動している地域のようなスラムは、日本には全く存在していないため、どれほど説明を聞いても、私たちの知っている範囲でしか理解できないのが現実だと思います。
それで今回から、いろいろな切り口で現地の状況を皆様にお伝えしていきたいと願い、このコーナーを作りました。
皆さんと共に作り上げていきたいと思いますので、ご質問がございましたらどんどんメールやお手紙でお寄せください。現地のスタッフに問い合わせて、できる限りわかりやすくご説明したいと思います。
まず、アメリカのスラム街についてお話ししたいと思います。日本にも、貧しい方々の住む地域や公団のようなものはありますが、アメリカではその規模が違います。
古い大きなビルの立ち並ぶ公団。整備された大きな公園の点在する、日本人ならうらやましく思えるこの場所が、スラムです。
職のない大人が昼間からうつろな目をして道端に座り込み、明らかによそ者の私たちを、じろじろと見つめています。
現地の人から、「そんな所に行くんですか? 行っちゃいけない場所。本当に行っていいの?」と言われた言葉を実感しました。