メトロスタッフからのレポート③(2021年1月)

メトロスタッフ ハンナさんからのレポート

種を蒔く

感謝祭をアメリカで過ごすのは、2011年以来のことです。

ここニューヨークに来て、感謝祭の七面鳥を配達する子どもたちのリストを受け取った時、私は目を疑いました。ずっと前アメリカにいた頃、私が里親制度への登録手続きをした男の子の名前がそこにあったからです。

さらに驚いたのは、彼の住所が当時と同じアパートだったことでした。そのアパートの近くで野外パーティを行った時に、私はその男の子を膝の上に抱え、「この子が近所の大人たちのようになりませんように」と祈ったのを覚えています。

いつかこの子も、そんな大人たちに憧れるようになってしまうのではないか、と心配していたのです。

その男の子の母親に電話すると、彼女はまだ私のことを憶えていて、久しぶりに話ができたことを喜んでくれました。

スポンサーの方からの贈り物である感謝祭のごちそうが入ったラブボックスを持って訪問した時には、子どもたちは少し戸惑ってはにかんでいましたが、やはり私のことは憶えてくれていました。

10年の時を経て、かつてまかれた種は今なお成長を続けていました。私たちを決して裏切ることのないみことばが彼らの心の中に確かに根を張り、神様に従う道を選ぶことができるよう、お祈りください。

そのように、わたしの口から出るわたしのことばも、むなしく、わたしのところに帰っては来ない。必ず、わたしの望む事を成し遂げ、わたしの言い送った事を成功させる。
イザヤ55:11

感謝を込めて

このような不確かな状況の中でも、私の心は感謝に満ちています。

神様は私の心に、小さな(そして大きな)望みを次々に与えてくださっています。

紅葉を愛でる季節から厚手の靴下や暖かいセーターを着る季節に変わっても、神様は変わりなく愛と恵みを私に注ぎ続けてくださいます。

私を導き、私の内に揺るぎないものを築いてくださっています。私に欠けている部分を、私自身が気づいてもいなかった方法によって強めてくださっています。

私の人生の中で、弱気になっていることに気づいてもいなかった部分にまで、優し言葉でささやいて励ましてくださっています。

今、私の心は新たになり、さらなる活力を得て、多くを生み出す新たな季節を待ち望んでいます。どうか、フィリピンの入国規制が緩和されるよう共に祈ってください。

私は神様が導かれる場所に喜んで赴きますし、今、一時的にアメリカにいるのは、神様のご計画であったと確信しています。

しかし本音を言うと、この状態が早く終わって、私の仲間と私の「大事な役目」が待つフィリピンへ帰れる日が来ることを願っています。

Run-With-One

メトロのスタッフ支援

メトロ・ワールド・チャイルドのスタッフたちは、子どもたちを救うことに情熱を持ち、精一杯の働きをしています。

彼らは基本的に無償で働いているため、自分の生活を支えてくれる支援者を個別に募っています。

Run-With-One(ラン・ウィズ・ワン)は、メトロのスタッフを支援することによって、結果的に子どもたちを助けるというご支援方法です。ご希望の金額(月々5,000円以上)でご支援を始めていただけます。ぜひ、スタッフの同労者となり、手紙のやり取りなどを通して、スタッフを励ます存在となってください。