メトロスタッフからのレポート②(2021年1月)

メトロスタッフ ハンナさんからのレポート

まだまだ支援が必要…

写真はイメージです(2020年以前の道端教会学校)

フィリピンメトロには、ワーカー(ボランティアスタッフ)がいます。全員10代で、毎週、日曜学校を手伝ってくれています。

ほとんどがメトロの日曜学校の出身ですが、なかには、この若いワーカーたちが学校で伝道して主に導いた子もいます。

いかにも10代の若者らしく、皆、いつも気さくで陽気です。そのメンバーの中に、今月誕生日を迎えたメアリーという子がいます。

しかし、今ここで彼女の人生についてお話ししようとしているのは誕生日だったからではありません。

メアリーは5人の弟や妹と一緒に日曜学校に来ていますが、家で水が使えなくなっていることを私は今月初めて知りました。

継母が先日、メアリーの父と別れて家を出て行ったのですが、その後、子どもたちは環境も整わない中で何とかオンライン授業を受けようと悪戦苦闘しています。その上に、水も手に入らなくなったのです。

水道水でなくても、とにかく水というものは、言うまでもなく人が生きていくのに最低限必要なものです。

しかしメアリーは毎日近所で水をもらって回らなければなりませんでした。なぜそんなことに?単純です、水道料金を滞納したからです。

それを知って、すぐにフィリピンのスタッフに送金し、水道代を支払ってもらったのですが、それを聞いた彼女は泣き出したそうです。

今年は、誰もが新型コロナウイルスの影響でつらい思いを強いられています。それでも、生きていかなければなりません。感染症拡大で、メアリーの家はさらに大変になってしまいました。

ゴミ拾いを仕事にしている父親は、以前のように外出できなくなったため家族を養えなくなっています。それ以外でも、生活のすべてが苦労の連続です。日々、最低限の生活必需品を手に入れることさえ難しいのです。

この状況を終わらせるよい手立てがあればいいのにと思いますが、現実にはまだまだ支援が必要です。

誰も経験したことのないこの状況下で、フィリピンの人々を救うための知恵が与えられるようお祈りください。

仮名を使用しています

Run-With-One

メトロのスタッフ支援

メトロ・ワールド・チャイルドのスタッフたちは、子どもたちを救うことに情熱を持ち、精一杯の働きをしています。

彼らは基本的に無償で働いているため、自分の生活を支えてくれる支援者を個別に募っています。

Run-With-One(ラン・ウィズ・ワン)は、メトロのスタッフを支援することによって、結果的に子どもたちを助けるというご支援方法です。ご希望の金額(月々5,000円以上)でご支援を始めていただけます。ぜひ、スタッフの同労者となり、手紙のやり取りなどを通して、スタッフを励ます存在となってください。