フィリピン視察ツアー(2019年春)のご感想①(2019年6月)

今年の春開催しましたメトロ・フィリピンの現地視察ツアーにご参加くださった方々のご感想をお届けします。


飯田結樹様からのご感想

ハレルヤ!主の御名を賛美いたします。札幌キリスト福音館牧師の飯田結樹と申します。4月4日(木)~7日(日)の期間で、フィリピン視察ツアーに夫婦で参加してきました。

 

きっかけ

去年の夏、札幌で開催されたビル・ウィルソン先生のセミナーで、2人の子供のサポーターになったことがきっかけでした。それまで、一年以上、夫婦で里子サポートができる団体を祈りつつ探していましたが、メトロの「福音を必ず伝える」という方針に共感できたので、サポートを決めました。ビル先生のメッセージを聞く中で、恵まれた日本から少し外へ目を向けると、多くの子供たちが悲惨な環境で今日も生きていることを知り、涙が止まりませんでした。

その中でも、メトロは、「どんな環境にいてもイエス様に出会うならば、必ずその子の人生が変わる!」という熱いビジョンを持っており、「1人でも多くの子供が福音を聞くことができるように、日本に住んでいる私にもできることがある!」という熱い思いが主から与えられ、さらに涙が止まらなくなりました。1回目のセミナーの後の休憩時間で、フィリピンの女の子のサポーターになることを決め、最後のセミナーの後でケニアの女の子のサポーターになりました。

私たち夫婦は、結婚して7年になりますが、未だ子供ができず、このように可愛い里子ができたことが、とても嬉しいです。

 

不思議なきっかけでツアーに行けた!

サポートを決めたとき、万代先生から、フィリピン視察ツアーがあることを聞いていました。また、女の子の写真を見る度に、「実際に会いに行きたい!」と思っていましたが、まさかこんなに早くその夢が叶うとは思ってはいませんでした。不思議な形で休みとツアー代金が与えられたことで、行くことができました。

私たち夫婦は、今回のツアーに2つのことを期待していました。1つ目は、里子に実際に会うこと。2つ目は、フィリピンでどのように福音が伝えられているかを実際に見ること。そして、この2つのことを通して、神様が私の心に熱いリバイバルの炎を灯してくださる期待を持って祈り備えていました。

 

スーパーでの爆買い

ツアー二日目に、念願の里子に会うことができました。写真より、だいぶ大きくなっていて最初は誰かわかりませんでしたが(笑)、おめかしをしていて、とても可愛かったです。日本からのプレゼントを渡し、彼女と家族のために祈らせてもらいました。

祈りの中で、「この子が、家族と地域の祝福の器になるように」という熱い思いがこみ上げてきました。そして、「地域だけではなく、この国の祝福のために用いられるように!」と祈りが広がっていきました。

このように主が祈りを導かれたことを通して、チャイルドスポンサーは、ただ金銭的にサポートをしているのではないことを実感しました。この子たちが将来、大きな実を結び、同胞と神の国のために用いられることを、私たちが祈ることができること自体が、主の偉大なご計画であることを知りました。

祈った後は、家族を連れて、大きなショッピングモールに行って、フィリピンの子供が大好きなジョリビーというファストフード店でランチ。

その後、現地スタッフからの提案で、食料品売り場で、予算を決めて、好きなものを買ってもらおうということになりました。そのスタッフから聞いたところ、里子のほとんどは人生で一度もショッピングモールに入ったこともなく、スーパーで買い物ができるなんて夢のような体験らしいです。中には、食料品売り場であまりの感激に泣き崩れるお母さんもいたのだとか。

私たちの里子も、今までの緊張が嘘のように、飛び跳ねながら、シャンプーやお菓子をカゴにポンポン入れていきました。「それ必要ないでしょ!」というものを入れて、お母さんに戻されるというシーンですら、心がとても和みました。お母さんが欲しいものは極力買わず、その子が欲しいものを買ってあげることを優先しておられたことにも、感動しました。

「日本から来たサポーターが買ってあげてるんだぞ」という変な感じは全くなく、むしろ、とても喜んでくれたので、今までの人生の中で一番幸せなお金の使い方に感じました。

その後、女の子がエレベーターに乗りたい!と言ったので、何度か乗って遊びました。実は、女の子は、モールでエレベーターに乗れることを楽しみにしていたようです。

 

スラムでのショック

三日目は、早朝から線路沿いにあるスラムに行って、日曜学校プログラムがどのように行われているかを見てきました。到着してすぐに、「サイドウォーク・サンデースクール!(道端日曜学校)」と叫びながら、スラムの家々が立ち並ぶ通路に入っていきました。早朝にもかかわらず、みんな起きていて、挨拶には必ず笑顔で返してくれたのが印象的でした。

日曜学校の時間が始まると、敷かれたブルーシートには子供たちでびっちり。スタッフのハンナさんと、フィリピン人のユーススタッフが慣れた感じで、子供たちを盛り上げます。中高生が、入れ替わり立ち代わりで、MCして、現地の子供たちを飽きさせない姿には、ただただ度肝を抜かれました。「このように恥ずかしがらずにできる中高生が日本にはいるだろうか…」

メトロの日曜学校プログラムは、子供たちが飽きないように、騒がないように、そして福音をしっかり聞いて応答できるようにと、とても考え抜かれていました。

その後、以前、スモーキーマウンテンと呼ばれていた、別のスラムに行きました。スモーキーマウンテンは、1980年代後半頃から、フィリピンの貧困の象徴として扱われる有名なスラムでしたが、現在は政府が公共住宅を建てて、住民を強制退去させました。

朝と同じように、「サイドウォーク・サンデースクール!」と立ち並ぶ公共住宅の一階から最上階まで、上り下りします。そこは、以前のようなゴミ山ではないものの、鼻に突き刺さる悪臭と、こっちを見つめる子供たち。洗濯物がびっちり干されている通路を通り抜けながら、時折見える家の中に横たわる人々など、このツアーでなければ入れない場所に来ていることを実感。

日曜学校には200人以上の子供たちが、ゲームをし、賛美をし、メッセージを聞いて祈る姿を見ることができました。ここに来ている子供たちはみな元気そうですが、おそらく私たちが知るすべもなく、病気やけがで死んでいる子供たちがたくさんいるのだろうと思うと、心が痛くなりました。

 

考えさせられたこと

①どのようにサポートするべきか

一日目のオリエンテーションで万代栄嗣先生が、ある日本のビジネスマンがアジアに孤児院を作り支援しているという話をされました。とても素晴らしいことではありますが、多くのお金を費やし、立派な孤児院を作っているとのことでした。その孤児院かはわかりませんが、多くの場合、たくさんのお金を送ると、送られた方は悪い意味で「受けること」に慣れて、働くことに意欲を感じないケースもあるそうです。

また、間でお金が抜かれる可能性も少なくありません。お金を送金するのが、必ずしも現地の子供達のサポートに繋がっているわけではないことを考える良い機会になりました。

メトロは、支援を通して、クリスチャンになって、ちゃんとお金を稼いで欲しいという願いを持って、支援をしているそうです。

②福音中心

オリエンテーションの中で、伝道と人道支援の両立の難しさの話も聞きました。ある団体は大きくなり、国から支援をもらうようになりましたが、それゆえ福音を語ることに制約をかけられるようになったそうです。人道支援団体として公になればなるほど、いわゆる「宗教的」な活動が制限される場合が多いのです。

メトロは、日曜学校が活動の中心です。福音を毎回語り、悔い改めを祈る。ここだけは絶対に譲れないものとして、スタッフが生き生きと働いている姿を見ました。

それぞれの団体に特徴があって良いと思いますが、私自身、「福音」を語ることを妥協しないメトロの活動は尊い働きだと思いました。

③現地の子供を育てるチームワーク

私たちは、現地スタッフのハンナさんの日曜学校チームに一日同行しました。ハンナさんのチームは、現地で救われた中高生が中心です。彼らはスラムで救われ、今もスラムに住んでいる人がほとんどだそうです。環境も年齢も近い彼らだからこそ、福音がストレートに伝わるのです。しかも、彼らはよく訓練されていました。

彼らがここまで育ったのは、ハンナさんのリーダーシップと福音の情熱、彼らに対する期待と愛情があったからだと一日の活動を見るだけでわかりました。ハンナさんは、彼らと一緒に働き、一緒に食べて、一緒に遊んでいました。時に優しく、時に厳しく接していました。そして、プログラムが始まると、自らが率先して模範を示していました。中高生の現地スタッフが活躍する姿を見て、「任せるとは何か」を考えさせられました。

何も教えないで「やってみて」では難しい。教えすぎたり、干渉しすぎるのもつまらない。やはり、自らが模範になりつつ、一緒にやりながら徐々に任せていくリーダーの存在が大きいなと思いました。

 

おわりに

今回のツアーを通して、神様の偉大さと、福音の力を実感した一方で、神様が召された「私たち」の重要性を考えさせられました。フィリピンの劣悪な環境で生活している子供たちに対し、神様は決して沈黙されておられない。むしろ、神様はメトロを通して、福音を届けておられました。しかし、そこには一生懸命働いている神様のしもべたちがいました。

99%以上がイエス様を信じていない日本の現実を考える上で、何が重要なのだろうか。それは、小手先のテクニックや方法論を超えた、私たちの「本気度」じゃないだろうか、と。歯を食いしばって自分の力だけで頑張るという本気度ではなく、聖霊に満たされ、福音の力から溢れてくる「本気度」。
福音に「本気で」信頼する人。人々を「本気で」愛する人。

ツアー中、ハンナさんが語った一言一言が忘れられません。「子供たちのライバルはインターネット。私たちは面白いものと戦わなければならない。」ハンナさんはルカの福音書19章10節を開いて続けます。「人の子は、失われた者を捜して救うために来たのです。」「イエスさまが探した。人がやって来るのではない。ライバルがインターネットやテレビなら、本気で戦う。本気でなければ、2万人は来ていない。頑張って、工夫して、人が来る。」

メトロは、「消防車」や「ドラえもん」、「プールパーティ」など、子供たちを飽きさせないテーマを毎週打ち出します。

ハンナさんは、「時間もお金もかかるが、子供が1人でも増えればと思ってやっています。」と、最後にルカの福音書15章10節を開かれました。「あなたがたに言います。それと同じように、一人の罪人が悔い改めるなら、神の御使いたちの前には喜びがあるのです。」

何より、神様が一番、失われた魂に対して本気なのだ。その神様の心といつも一つとなって歩んでいきたい。そう思わされました。これからもメトロの働きのために祈り、サポートしていきたいと思います。