メトロ・ワールド・チャイルドNY本部の4ヶ月研修を受けて(2015秋) (その8)
2015年秋にアメリカのNY本部でインターンシップに参加されました田中純花様からのレポート―その8
1月からの連載も、今回で最後となりました。現地の活動の様子が伝わりましたでしょうか?
アメリカの貧困地区の子供の生活環境
子供たちによっては、玄関の扉を開けるとすぐ麻薬の匂いがする家庭で生活していたり、アパートの一部屋に10人以上の子供が同居していたり、いつ見ても知らない男性たちが家を出入りしている家庭もありました。また、シェルターという国の保護住宅地に住んでいる子供たちは貧しいことが多く、家に家具がなかったりすることもありました。
でも、スタッフが口をそろえて言うことは、そういった環境に住む子供たちほど、熱心に日曜学校に来て、よくみ言葉を聞く、ということです。
親や社会制度に翻弄される子供たち
一度、スタッフのリーダーに、生活保護を受けているのになぜ食料を買うお金がないのか、を聞いたことがあります。一概には言えないとは思いますが、多くの親は計画的にお金を使うことができません。収入が多くないのにもかかわらず、高額のスニーカーや電気製品、おもちゃ、時には麻薬を買ってしまい、本当に必要なものを買えなくなってしまうことも多いそうです。また、シェルターに住む家族は、国の都合で急にほかのシェルターへ引っ越しさせられることもあります。通達は本当に突然くるので、長年懇意にしていた家族でも、次に訪問してみると、もう引っ越していて、どこへ行ったのかわからなくなってしまっていた、といったことが私たちのチームにも実際にありました。
スタッフの状況
スタッフやインターンは毎日夜も遅く、本当にハードスケジュールで、「休むのは病院に担ぎ込まれるとき」と冗談交じりに言い合っていました。
(でも本当に私は、歯が激痛に襲われた時も痛み止めの箱を空にして、休日が来るまで歯医者に行きませんでした。)
毎日、子供たちの魂に関する緊急性を忘れるな、と言われていました。今日会えた子供に、明日会えるとは限らないからです。このことは誰に関しても言えることですが、特に福音を伝え、愛を伝えるという目的を持った私たちが、この緊急性を忘れてしまっては、働きが成り立ちません。
永遠の命が本当にあり、私たちの働きがその永遠の命の問題に直結していると知っているからこそ、毎日疲れ、歯が痛くても働きを続けることができるのだと思います。実際に子供たちに会うことができないスポンサーの皆様にも、子供たちをサポートし、祈り続けることに関して同じことが言えると思います。
今回は、インターンでのスケジュールを基に、メトロの一週間や感想をご紹介しましたが、これが、皆さんがメトロの子供たちをより深く覚え、愛するために用いられますことを願います。
ツアーに参加して、実際に体験されることをオススメします。人の話を聞くことと、実際にご自分で体験されることには、大きな違いがあります。
研修の種類や詳しい内容は、日本事務所にお問い合わせください。
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