ビル師デボーション講座 ”人を育てるのは私の責任”(2021年3月WEB限定)
2021年3月 今月のデボーションWEB限定記事
人を育てるのは私の責任
以前、メトロの日曜学校にいた十代の若者と交わした会話を忘れられません。
「なあ、ビル先生。夕べあの店の前で撃たれたヤツ、見た?」そう言って彼は笑い出し、「俺はいつ撃たれると思う?」と言うのでした。
その態度を見て私がどう思ったか、彼に向けたまなざしを見ればわかったはずですが、自分が撃たれる可能性や死ぬ可能性を口にして彼は笑い飛ばしました。真面目に語る話題ではなかったのです。
その様子を見て私は、今非常に恐れている世界的な問題について、改めて考えました。
若者、特に十代の若者は、人生や命の尊さについて無頓着です。
そういった傾向は、自分の存在が自分自身にとっても、世界にとっても、さらには神にとっても大した価値がないという考えから来ていると思います。自分の命も他人の命も重く受け止めることがありません。
私は常に、いかに十代の若者たちに自分自身の可能性を見極めさせ、自分の人生や神の地での居場所について偉大なるビジョンを掴ませるか、という問題に向き合っています。
若者たちに長期的な人生をテーマで論じ合うのはなかなか難しいですし、身体ばかりが成長して精神面が伴っていない場合はなおさらです。
あなたが若者たちと親しいなら、未来を見据え、あなたの目標と責任を負うべき課題を次世代に定めることを強くお勧めします。
この世が若者たちを投げ込んだ泥沼から彼らを救い出し、彼らが何らかの価値を持つ存在であることを教えるという責任を、ご自分に課すのです。
神が若者たちをどう思っているか教えてやってください。
人生への期待を高めさせてやってください。どうか、 お願いします。
愛と教育でその責任を果たそうとするなら、若者たちはそれに応えてやる気になるはずです。
忍耐と勇気が必要ですが、若者たちの人生に関わる決意をしてください。彼らにとって、あなたが唯一の希望かもしれないのです。
わたしは、良くするために彼らに目をかけて、彼らをこの国に帰らせ、彼らを建て直し、倒れないように植えて、もう引き抜かない。
―エレミヤ書24章6節―
心をこめて
創立者・主任牧師 ビル・ウィルソン