ビル師からのクリスマス・メッセージ(2018)「東方の博士でなくても」

今、クリスマスを前に、皆さんに南アフリカでの出来事をお話ししたいと思います。先日、南アフリカを訪れた際に、「見ていただきたい孤児院があるのです」と言われて一緒に出かけました。草むらをかき分けて進んでいくと4つの小さな泥作りの小屋がありました。それが「孤児院」でした。

中に入った私は、すぐにコラコという名の小さな男の子にひきつけられました。生後6カ月で、売春婦が生み捨てた子だということでした。母親はコラコを育てる気がなかったのです…私の実体験と重なる状況です。

その仮設のような孤児院で過ごしながら、あるシーンに思い至りました。イエスがお生まれになった時、この世には居場所がなく、家畜小屋の飼い葉桶の中で産声を上げたのです。人々に顧みられることのない場所というのは、この孤児院のような場所だと実感しました。

今年のクリスマスにも「必要」があります。子どもたちが傷つき、お腹を空かせ、孤独を感じている、そういったことに気づくためには、何も東方の博士のような賢さや、はるばる旅をして行く必要はありません。あなたの助けを必要としている子どもたちは、私たちの目の前にいるのです。そして、子どもたちはイエスの愛と救いを必要とし、それを届けるためにメトロはそこで活動しているのです。

私は、重要でないことのために協力を求めることはありませんが、今、あなたの力を必要としています。

私の祈りの課題は、今年のオペレーション・ホリデー・ホープが、過去最高の成果を収めることです。ニューヨークのスラム街でも、マニラのゴミ捨て場でも、アフリカの人里離れた孤児院でも、子どもたちがどこで暮らしていようと、今までより多くの子どもに接し、慰め、そして、神の存在と子どもたちを愛してくれる人々の存在を伝えることが求められているのです。

今年のクリスマスも、子どもたちをお心に留めていただき、ご支援くださることに感謝します。

心を込めて

ビル・ウィルソン