神様を見ました!(2020年10月)
あなたのご支援が ケニアの人々の命を救います
カヤには2人の息子がいて、2人ともメトロの日曜学校プログラムに参加しています。彼女には夫がいましたが、ある日家族を捨てて家を出て行ってしまったため、カヤは家賃も払えなくなり、やがて一家は食べるにも困るようになりました。それでも、新型コロナウイルス感染症の影響で学校が閉鎖されるまではメトロのスポンサー制度のお陰で給食があったので、子どもたちだけは毎日食事をすることができて感謝していました。
メトロが活動するアフリカのケニアでは、新型コロナウイルスの流行以前から極度の貧困状態にある家庭が多かったのですが、今はさらに、多くの人々が長引く食糧不足に苦しみ飢餓状態に陥っています。そんな中で、ある女性が絶望の末に錯乱状態に陥って「子どもが餓死するのを見たくない」と、4人の子どもたち全員を自らの手で殺したという悲劇も耳にしました。あまりの惨状に言葉もありません。
メトロでは、支援している子どもたちとその家族が生きて行くためにサポート体制を改善して食事の供給に全力を注いできましたので、カヤの子どもたちが安心して食事できていることはスタッフの喜びでもありました。
しかし学校が閉鎖されると、カヤは困窮していた当時に戻ったような気分になり、子どもたちをどうやって食べさせて行こうかと悩み出しました。途方に暮れ、絶望的になり、この若い母親はやがて「自殺するしかない」と思い詰めるようになりました。すると2人の息子たちが、メトロの日曜学校で学んだみことばをカヤに伝え始めたのです。「神様がいつも気にかけてくださるから大丈夫」と断言し、「何があっても神様はママの天のお父様なんだよ」と。この励ましの言葉がカヤの心に触れ、「こんな状況だからこそ神様に信頼する必要がある」とカヤは気がつきました。そして、もう、生活のことをあれこれ思い悩むのをやめることにしました。
数日後のことです。カヤのお兄さんが突然やってきたかと思うと、なんとその月の家賃を支払っていってくれたのです。カヤは思いました、「奇跡だわ」と。「神様が私への大きな愛を見せてくださった!」と。
続いて神様は、メトロの支援者や世界中のスポンサーの惜しみない協力を通じて、空腹に苦しむ人々への思いやりを示されました…
カヤの家に、メトロのスタッフがやってきたのです。家族向けの大きな食料箱を持って。中には、コーンミール、小麦粉、レンズ豆などの主食もたくさん入っていて、数週間は十分に食べられる量がありました。カヤは泣き出し、喜びのあまり涙が止まりませんでした。その時カヤは、神様が確かに目の前に現れて「いつも気にかけている」と証明してくださったのだとわかりました…息子たちが教えてくれたように! 涙とともに喜びに輝く笑みを浮かべて、カヤはメトロのスタッフに言いました。「私、神様を見ました!」
スタッフはカヤの家族と共に祈り、「神様を信じ続けましょう」と励ましました。カヤの家を後にしたスタッフの耳には、彼女の家からカヤと息子たちが主を喜び賛美する声がずっと聞こえていました。
カヤのように、イエス様の慈しみと愛を知る必要のある人たちのために、メトロがイエス様の手足となって手を差し伸べる活動ができているのは、あなたのお陰です。感謝します!あなたのご協力により、ケニアやフィリピンの国際チームは、命をつなぐ食料品を必要な家庭に直接、迅速に届けることができています!