共に祈っていただけませんか(2019年9月)

もし、あなたがそこにいなかったら…? いないとすれば理由は何でしょうか。
食事、会合、卒業式、結婚式…
いくらでも挙げられるでしょう。
しかし、なぜ、そこにいられないのでしょうか。
あなたがいない時に誰かが切実に何かを必要としていたら、どうなるでしょうか。
あなたが実際にそこにいても、誰も何も必要としていないとすれば、こんな問いかけは意味のないものになるのでしょうが…

数週間前、ハーレム地区のアパートで火災があり、2人の大人と3歳から11歳の子ども4人の命が奪われました。
この子どもたちは熱心に日曜学校に通っていましたから、私たちとは大変親しい関係にありました。
ハーレム地区担当者はこの1年で子どもたちと緊密な関係になり、さらにはこの子たちを主に導くこともできたのです。

ハーレム地区担当リーダーのアシュリーによれば、最後に子どもたちと会った時、亡くなった女の子の一人が「私のおもちゃを日曜学校で使って欲しいな」
「日曜学校に来られてすごくうれしい」
「日曜学校、大好き」と言っていたそうです。

火災の前の週、日曜学校のあとで。この日が最後の別れとなった。

それが、この子たちにとって最後の日曜学校になるなんて、誰が想像できたでしょうか。
次にハーレム地区に行った時に目にしたのは、焼け落ちたアパートと、葬儀場に並べられた6つの棺(ひつぎ)でした。
彼らについていろいろ想像することはできますが、真実はわかりません。
ただ、確実に言えるのは、メトロの日曜学校があったからこそ一つの家族が天国に行かれたということです。
その家族を愛し、キリストを伝えられた…それも毎週、活動している日曜学校があったからなのです。
また、もし、この人たちがそこにいなかったらどうなっていたでしょうか。

かつて、私が初めて銃撃された直後のことです。
私の日曜学校送迎バスの担当地域に住んでいる男の子が、日曜学校が始まる直前に自宅を飛び出して教会に駆け込んできました。
私はちょうどバスを発車させようとしていたのですが、その子はバスのステップを飛び越えて運転席に入ってきて
「ビル先生! 僕、わかってたよ! 嘘だってわかってたよ!」
と叫ぶように繰り返しました。
「何が?」私が聞くとその子は腕を私の首にかけて言ったのです。
「みんな、ビル先生は死んだって言うんだもん! でも僕はわかってたよ、そんなの嘘だ、って。だってビル先生は、まだまだバスを運転しなきゃならないんだから」。
しかし、もしそこに私がいなかったらどうでしょう。
その子はどこに行けばよかったのでしょうか。
この小さな問いには、あまりに大きな運命がかかっているのです。

 

何十年にもわたって私たちは、ことあるごとに、祈りのパートナーである皆さんに祈ってくれるようお願いしてきました。
何度も何度も。そしてあなたは面倒がらずに、あれこれ考えずにひたすら祈ってくださった…
どれほど感謝しているか、今さら申し上げることもないでしょう。
この数か月、私は50年の献身生活の中でもっとも⻑い期間、ツアーに出て福音を語っています。
そして同時にこの期間、世界各地でサマーキャンプを開催し、新学期の教育プログラムを実施し、さらに新たな国で日曜学校を開始し、他にも様々な計画を展開しているのです。
この働きに、あなた方一人一人を巻き込みたいと思っています。
あなたに、そこにいていただきたいのです。
こうしている間にも、あなた方の祈りによって毎週22万9千人を超える子どもたちが日曜学校に集うという働きが実現しているのです!
この数は、すぐに25万人を超えることでしょう。
すべて、そこにいて祈ってくださり、献げてくださり、また、思ってもみなかった形で支えてくださるあなたのお陰です!

さて、今、同志であるあなたにお祈りをお願いしたいのは以下の課題です。


a 私たちと共に神の王国を築き上げていく、さらに多くの戦士と出会えますように

b さらに多くの子どもたちの人生が里親制度によって変えられるため、各地で私のメッセージが用いられますように

c 神がこの働きに対して持っておられるビジョンをさらに多くの方が理解できるよう、多くの子どもたちやその家族に手を差し伸べることができますように

d 食糧を確保できるように、日々、飢餓や戦争、麻薬や銃撃で死んでいく子の数が減りますように

e アフガニスタンとイエメンの子どもたちのために現状を改善する方法を見つけられますように

 


これらはいずれも急を要することばかりで、あなたにも、この緊急性の前に⾝を置いていただきたいと願っています。
あなたには、そこにいていただかなければなりません。
数えきれないほどの子どもとその家族の人生が、私たちの手にかかっているからです。
どうするかは自分自身で選択することで、私たちは「そこにいる」という選択をしました。
この選択を支えてくださるあなたに感謝します。

どこにいようが、私は自らが全力でそこに向かうことをお約束します。
この約束は必ず守るということを、あなたはご存じのはずです。
感謝します…そこにいていただけることを。
あなたが、世界中の子どもたちのために、私のために、私たちの働きのために、祈り続けてくださっていると確信しています。

あなたと共に、
ビル・ウィルソン