ビル師からのメッセージ「子どもたちから学ぶこと!」(2022年3月)

素晴らしいビジョン ― あなたの決心が第一歩です

54年に及ぶ献身生活の中で、数多くのクリスチャンが「神様から示されました」と確信して、素晴らしいビジョンを語りはするものの、その実現に向けてほとんど行動しないのを見てきました。

私たちを取り巻くこの世界は、まだまだ切実な問題に満ちています。なのに、多くの人たちが単に何かが始まるのを待っているだけのように見えるのです。

素晴らしいビジョンの実現に向けての第一歩は、例外なく「決心」です。

何が起ころうが追求をやめず、耐え抜くという決心。謙虚さを忘れずに、ビジョンを実現するためには進んで犠牲を払うという決心。素晴らしいビジョンの実現には必ず決心が必要です。

私たちは、ケニアの少女ローラのような子どもたちから多くを学ぶことができます。
ローラについての記事はこちらをご覧ください。


彼女は非常に貧しい境遇にありながらも、スポンサーが付かずに空腹のままの2人の友だちに、自分の給食を分けることを決心したのです。彼女が日々払った犠牲を思うと、私は非常に励まされます。

悲しいことに、ローラのような子もいれば、違う状況の子どもたちも、また無数にいます…。


サニーとその妹もその一例です。先日学校に来た二人の顔や腕には、打撲による青あざがありました。前日にウガリ(トウモロコシ粉を練ったもの)を食べたせいです。

学校から帰った姉妹は母親が作ったウガリを見つけ、空腹のあまり食べてしまったのですが、そのわずかなウガリは、その日の家族全員の食事だったため、母親は激怒し、二人を殴りつけたのでした。

一人当たり3口程度がやっとの量です。こんな話はいくらでもあります。あなたもご存じでしょう。

だから私たちはここにいるのです。この必要こそ、神からの召しです。緊急性は高く、また、自力で解決できるレベルをとうに超えています。

私たちが、町々や子どもたちを取り巻く貧困や犯罪といった惨状について語り合っていれば、そのうちどこからか素晴らしいビジョンが降ってきて全てを解決してくれるなんてことは、あり得ないのです。


エルサレムは94年もの間、文字通り「廃墟」でした。誰もがそれを再建する必要があることはわかっていました。それについて語り合った人たちは大勢います。しかし、本当に必要だったのは一人のネヘミヤです。

ビジョンを持ち、決心し、「語り合うのはおしまいだ、今こそ行動すべき時なのだ!」と宣言するネヘミヤが。

ネヘミヤ記第4章6節にはこうあります。『こうして、私たちは城壁を建て直し、城壁はみな、その高さの半分まで継ぎ合わされた。民に働く気があったからである』。「働く気」が必要な時があるとすれば、それは今年です。

これがメトロのキャンペーン、「Nehemiahs for the Nations (ネヘミヤ―諸国の人々のために)」の原動力です。

これは素晴らしいビジョンですが、多くの人々の決心があってこそのビジョンです。私は既に、シャベルを手に取り再建に向かうことを決心しました。

そして今あなたに、共に再建に当たっていただきたいと願っています。いつも私とメトロにご協力くださり、空腹で傷ついている世界中の子どもたちのために尽くしてくださってありがとうございます。

あなたの思いやりは本当に謙遜で真実の心からの思いであることを私は知っています。あなたの決心が、人々の人生を永遠に変えるのです!

ネヘミヤが求められています。さあ、準備を始めましょう。

ビル・ウィルソン