必要に向き合って(2021年3月)

あなたの愛が結ぶ実は想像以上に大きいのです

国際活動部門  シモーヌ グルーからのレポート

私はドイツ出身で、2000年に、メトロ・ワールド・チャイルドで働くためニューヨークに来ました。

最初は道端教会学校の活動を行っていましたが、数年後、世界各地の活動全般を管理することになり、現在に至ります。

この20年間は、活気に満ち刺激的な日々の連続でした。同時に、メトロが子どもたちやその家族に与える影響が広がり続け、今までよりさらに多くの人生に変化をもたらしていることに常に驚いています。

今、私たちが世界各地で支援している子どもたちが、新型コロナウイルス感染症の流行によって、ますます苦境に立たされているのを目の当たりにすると、胸が張り裂ける思いです。

でもそんな中、あなたのような素晴らしいスポンサーや支援者のお陰で、メトロは、彼らが直面する緊急の必要を満たすための活動を通じて神の愛を伝え続けられていることに感謝しています。

ここで、世界各地で、あなたのお祈りと惜しみないご支援が子どもたちにどれほどの変化をもたらしているかをご紹介しましょう。


フィリピンでは、私たちが関わる子どもたちの多くが、巨大なごみ捨て場で育ちます。墓地に住んでいる子どもまでいます。

ロックダウン(都市封鎖)により、極貧層の人々の生活状況はさらに悪化していますが、スポンサーの皆さんのご協力で、メトロは最も緊急性の高い必要を満たし続けています。

実際、メトロの支援が唯一の命綱だという家族も多く、彼らは皆、心から感謝しています。


ルーマニアも厳しい状況ですが、メトロは今年も、最も貧しい地域に住むロマ族(ジプシー)の子どもたち数千人にブーツや手編みの靴下、マフラーや手袋を届けることができました。

持ち物などほとんどなく、社会からも疎外されているこの子たちにとって、そのような愛のこもったシンプルな贈り物は、どれほど大きな恵みでしょう。

あなたのお陰で、子どもたちは「こんなに愛されている」と実感することができるのです!


ハイチでも子どもたちに食料品を配達するとともに、学校再開に向けて学用品なども届けることができました。


ペルーでは、学校の授業がオンラインなりました。現地のメトロチームはこのオンライン授業の中の公式教育プログラムになっていますので、子どもだけでなくその家族にも、毎週、みことばの希望を伝えることができています。


インドでは、ロックダウンだけでなく他にもさまざまな問題があり、希望を失い始めている子どもが大勢います。

「自分は愛され、慈しみを受けている」と再認識してもらうため、メトロは工夫を重ね、子どもたちと安全につながる方法を見出しました。それによって今、子どもたちを励ますことができています。


南アフリカのケープタウンでは、タウンシップ(黒人居住区)で筆舌に尽くしがたい暴動が多発しているために、メトロが支えている子どもたちとその家族が極度の食料不足に陥っていました。

これに気づいたメトロでは緊急措置を講じ、必要な食料セットを届けることができました。

世界の各地で子どもたちにイエス様の愛を伝えるため、心を尽くして協力してくださるあなたに深く感謝しています。

昨年のような悲惨な一年でも、あなたの思いやりと温かな心は、やはり格別でした。