ビル師デボーション講座 ”私の最高の祈りは秘密の祈り”(2021年1月WEB限定)

2021年1月 今月のデボーションWEB限定

私の最高の祈りは秘密の祈り

秘密が全て悪だと言っているわけではありません。

事実、秘密を完全に逆手に取って役立てているクリスチャンを大勢見てきました。

人が隠そうとしている秘密を神はご存じで、その問題の解決を手助けすることができます。

しかし人は、神がご存じであることに気づかないふりをして、秘密に人生を支配させたままにしておくこともできます。

そのような人には、いずれそのつけが回ってきて、さらに違う形の問題を丸ごと抱え込むことになるわけですが、それは神を畏れる以上に過去を恐れるクリスチャンにありがちなことです。

一方、そうしたクリスチャンの多くは、神が秘めておくよう願っておられることを声高に叫んだりします。私もそういう人たちを知っていますし、あなたも見てきたことでしょう。

いつもこれ見よがしに長く熱心な祈りをして、周囲の人たちに見て欲しいと思っているような人たちです。自分の信仰を他人に証しするために祈りを利用するクリスチャンがいるのは滑稽で、同時に哀しいことです。イエスはまったく逆の教えを語っておられるというのに。

イエスが「隠れて行うように」と私たちに言われたことはいくつかありますが、祈りもその一つです。

「祈りはあなたとあなたの父だけの間の交わりです」とイエスは言われました。「祈りは隠れて行いなさい。そうすればあなたの父が、あなたが隠れて行っていることを見ておられ、報いていてくださる。」というのは、祈るとき、祈りを捧げる対象は神だけだからです。

祈りは神に向けられるものですから、それを聞く必要があるのは神だけです。祈りは、ただ神だけのために行うものなのです!

祈りやささげ物を神に捧げる以外の目的で利用するパターンに陥らないことが大事です。

他人からの承認を求めてしまうとなかなか困難なことでしょう。人は他人から認めてもらいたい生き物だからです。わかります、わたしもそうですから。

しかし、報いは人から認められたり好かれたりすることではないことを忘れてはなりません。そんなことはクリスチャンには何の関わりもないことです、いいですか。報いというのは全く別次元のものなのです。

隠れた所で祈れば、神は秘密も含めてあなたを受け止め、決して外に漏れることはありません。さあ、 今、神と共に問題解決に向かいましょう…神とまったく二人きりで。

あなたは、祈るときには自分の奥まった部屋にはいりなさい。
そして、戸をしめて、隠れた所におられるあなたの父に祈りなさい。
そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださいます。
―マタイの福音書6章6節―

心をこめて
創立者・主任牧師 ビル・ウィルソン