ビル師デボーション講座 ”今日、もう少し長くとどまってみる”(2020年4月)

2020年4月 今月のデボーション

今日、もう少し長くとどまってみる

時が近づいていることが、イエスにはわかっていました。
まもなく裏切られ逮捕され、それから拷問が始まる、と。
ゲツセマネの園に進み入って祈った後に弟子たちを残してきた場所に戻ると、彼らは眠っていました。
イエスは弟子たちに、目を覚ましてともに祈ってほしいと告げ、先ほどの場所に戻りました。
皆を置いて先に進み、より熱心に祈った場所です。イエスはその場所にしばらくとどまりました。

イエスの生涯から学んだ中で最も素晴らしいことのひとつは、「一度決めたことはやめない」ということです。
イエスはどんな小さなことも最後までやり遂げるお方でした。
人としての人生で最も困難な局面でも逃げ出さず、そうした状況を回避せず、問題を遠ざけようともしませんでした。
そう、一度たりとも。
イエスがとられた行動は、少し先に進み、もう少し熱心に祈り、それから弟子たちの限界よりも少しだけ長くそこにとどまったというものです。

イエスのように行動したら、私たちはどれほどの過ちを犯さずに済むでしょうか。
やればできたはずなのに、くじけてやめてしまったことはありませんか。
どん底を味わっている時、荷物をまとめてどこかへ行くのは何の解決にもなりません。
そんな時こそ、もう少し先に進み、もう少し熱く祈り、他の人たちよりも少しだけ長くそこにとどまるべきなのです。

誰よりも積極的にそうした態度で臨まなければなりません。
必要なのは才能でもなければ手腕でもなく、カリスマ性でもない…そんなものではあり得ません。
大事なのはあなたの居場所、祈り、そして粘り強さです。
天の父(私たちにとっても父なるお方です)に助けを懇願した時のイエスの行動に倣いましょう。
その姿勢によって、厳しい局面を切り抜けることができるのです。
今、神があなたを必要とされる場所があるなら…あなたが関わるべき問題があるなら…
少し先に進み行き、もう少し熱心に祈り、他の人たちよりも少しだけ長くそこにとどまってみてください。
そこであなたは神に出会えるはずです。

「イエスが戻って来て、ご覧になると、彼らはまたも眠っていた。
目をあけていることができなかったのである。
イエスは、またも彼らを置いて行かれ、もう一度同じことをくり返して三度目の祈りをされた。」
―マタイの福音書第第26章43節~44節―

心をこめて
ビル・ウィルソン

 

 

4月のWEB限定デボーション記事は、4月20日に掲載予定です。
ぜひご覧ください。