ビル師からのメッセージ「ブレイクスルー(画期的な進歩)について語りたいですか」(2020年4月)

本物のブレイクスルーについてお話ししましょう

「信仰」という言葉は、今の世代のためにあらためて定義し直す必要があります。
信仰がなければ、私の人生は取るに足りないものになるでしょう。
しかし今私が語ろうとしている「信仰」は、自己の利益を追求するような人たちがテレビで説教する際に口にする「信仰」とは別のものです。

私の頭にあるのは、イエスが見た4人の男性の信仰です。
彼らは中風の友人を心配し、本人に代わって目に見える形での信仰を積極的に働かせました。
マルコの福音書第2章では、イエスがみことばを話していた家に4人の男性が来たものの、あまりに多くの人が集まっていて戸口にさえ近づけなかった場面が書かれています。
このような状況では諦めて帰る人が多いはずです。しかしこの4人は違いました。
彼らは協力して、その家の屋根に上って中風の友人も引き上げました。
そして屋根に穴をあけ、イエスの目の前に友人を吊り降ろしたのです!これこそ、能動的で積極的な信仰です!

聖書にはこうあります。「イエスは彼らの信仰を見て…」。
つまり、真の信仰をその目で見られたということです。説明するまでもありません。

想像できますか。
ここに、真に魂を獲得する者であり真の友でもある信仰者の心構えと取るべき方法があります。
誰かを教会に連れて行くだけでは足りないのです。
イエスの目の前に連れて行かなければなりません。
メトロのサマーキャンプを含め、私たちのすべての活動の中心は、子どもたちをイエスのもとに連れて行くことにあります。

子どもをメトロのキャンプに行かせることは「屋根に穴を開けること」です。
あなたはその子が現在住んでいる有害な環境から脱出する機会を与えることになります。
夏休みの数か月間は特に、子どもたちにさまざまな誘惑が次から次へとやってきます。
あなたは、その集中砲火から逃れる避難所を与えることになるのです。
そしてその避難所の先にはイエスがおられます。

1960年、私は初めて日曜学校のキャンプに参加してキリストを受け入れました。
それこそが、私にとって決定的な瞬間でした。私の人生が動き始めた「カイロス *1」の瞬間です。私は「主よ、行動によって自身の信仰を証明できる若い世代を起こしてください」と祈っています。私たちに必要なのは、目に見える信仰、徹底的な信仰、活力に満ちた信仰です。
これらは、神に信頼しみことばを信じる信仰者の、非常識ともいえる行動に見ることができるものです。
私にとって、メトロにとって、そして何より子どもたちにとって「ブレイクスルーの友」でいてくださるあなたに感謝します。
有り得ないと思われた道を、あなたは子どもたちのために作ってくださっているのです。
ビル・ウィルソン

 

 

 

*1)「カイロス」:新約聖書の原語のギリシア語で、内面的な、ある出来事が起きる決定的な「時」の意