ビル師デボーション講座 ”私はその大事業のために神から選ばれし者”(2020年2月 WEB限定記事)

2020年2月 今月のデボーション WEB限定記事

私はその大事業のために神から選ばれし者

 

「本当に、私で間違いないのですか?」

「ええ」

その人は言いました。
「我々はあなたの働きを見てきました。それで、あなたがその働きを通じて得たことをお聞かせいただきたいのです」。
それでもまだ戸惑いをぬぐい切れないまま、私は大統領との面談の順番を待ちました。
私はブルックリンの人間で、ホワイトハウスとは無縁です。
しかし、その時私はホワイトハウスにいたのでした。

ひと昔前の話になりますが、ブッシュ大統領(第41代)が私に「アメリカの都市部の家族に関する委員会」への参加を要請してきたのです。
ホワイトハウスのその部屋には誰一人として、私のような人間はいませんでした…
外見も、話し方も、考え方も。
しかし、確かに私はそこに呼ばれていたのです。

なぜ、私は葛藤していたのでしょうか。
なぜ、自分がワシントンに呼ばれ、多くの著名人と仕事をする現実を受け入れ切れなかったのでしょうか。
答えは簡単です。
私は、神が自分を用いて実現されようとされるご計画の規模と偉大さを信じ切れなかったのです。
根底にあったのは「自分はそこまでの存在か?」という思いでした。

それは当時の私の話です。
その後、私は気づきました。
悲しいことに、神が自分のために用意されているご計画を過少評価しているクリスチャンがあまりにも多いということに。
あなたは自分を疑ってはなりません。
神があなたのために準備されているご計画の偉大さを否定してはなりません。
神があなたを用いてなされるみわざを信じられないからといって、神に対して不実になってはなりません。
あなたの考えはどうでもよいのです。
肝心なのは神がどう考えておられるか、なのですから。

今日、このあとじっくり考えてみてください。
奇妙に聞こえるかもしれませんが「あなたの人生はあなただけが動かすのではない」ということを。
…あなたの人生は神が働かれるものなのです。
「私なんか…」という思いが浮かんだら思い出してください。
あなたを創造され、支え、愛しておられるのは誰なのか。
神はそのひとり子を犠牲にされるほどにあなたを愛しておられるのです。
そのお方が「私なんか…」と言うあなたに同調されると思いますか。

今日も主は、あなたを通じてどんなことでもおできになります。
その事実を信じられないのは何ともったいないことでしょうか。

「もし、あなたがこのような時に沈黙を守るなら、別の所から、助けと救いがユダヤ人のために起ころう。しかしあなたも、あなたの父の家も滅びよう。あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない。」
ーエステル記第4章14節

心をこめて
創立者・主任牧師
ビル・ウィルソン