温かな食事が欲しかったのですーフィリピンの給食支援ー(2019年10月)

あなたのお陰で 食事以上の何かが

フィリピンのデルパン地区で、ジェーンと妹のマリーは長いことメトロの道ばた教会学校に通い続けています。
教会学校のチラシを配るお手伝いや、会場設営の準備のお手伝いまでしてくれます。
この子たちの楽しみはもちろん賛美や聖書の学びですが、実は同様に、日曜学校の後に皆でとる食事も楽しみのひとつなのです。

ジェーンたちの母親はシングルマザーで、家計は大変苦しいものです。
ある朝、家には一杯のコーヒーしかなく、これを分け合って朝食とするしかありませんでした。
子どもにはよくあることですが、この2人も例にもれずカップを奪い合ってけんかになり、結局コーヒーは全部こぼれて何も口にできなくなってしまいました。
その時、ジェーンはメトロスタッフのアナリザがその地域を回っているのを見つけたのです。
「アナリザ!」
ジェーンは駆け寄って挨拶をするやいなや興奮して聞きました。
「今日は日曜学校、ある?」
「ううん」

アナリザの答えはこうでした。
「今日はないわ。今日は祝日だから日曜学校はお休み。」
がっかりしたジェーンは、アナリザにことの顛末を話しました。また、ジェーンもマリーもひどくお腹が空いているということも。

実はアナリザも同じような子ども時代を過ごした経験があるのです。
まるで過去の自分を見るようで、家族全員、食べるものが何もなかった時のひもじさを思い出しました。
ジェーンたちと同様に、アナリザもかつて日曜学校に通っており、いつも神様のお話を聞きました。
でも、アナリザにとって神様の愛を最も感じるのは、日曜学校で配られる食事だったのです。
自分の子ども時代を思い出したアナリザは、ジェーンとマリーにも、自分と同じように神様の愛を感じて欲しいと思いました。
その日、アナリザは食料品を買って、自分の昔話をしながらジェーンたちに渡しました。
その数か月後、思いやり溢れるスポンサーがマリーを支援することになり、今でも家族が食べるのに困らない援助をしてくれています。
神様がこんな風に愛を示してくださることに、家族全員感謝しています!

 

メトロ・フィリピンでは、メトロ教会学校を開催した後に、参加している子どもたちに食事を提供しています。

フィリピンの給食支援の詳しいご案内は、こちらのページをご覧ください