ビル師デボーション講座 ”逃げない限り 敗北はない”(2019年10月)

2019年10月 今月のデボーション

逃げない限り 敗北はない

「実のところ、失敗や敗北を経験されたことは?」その人は私に問いかけました。
「これまでに挫折を経験されたことはないのですか?」
私は週末ごとにあちこちの教会に出向き、福音を語ると同時にメトロの活動を紹介していますので、多くの出会いがあります。
やりとりのひとつひとつを覚えていられるはずがありません。
しかし、その男性の問いかけは聞き流すことができず、じっくり考えたのです。真剣に。

私は、ここニューヨーク・ブルックリンに来てからの日々を思い起こしました。
死んでいった友や子どもたち。
パンも買えず空腹に苦しんだ日々。ネズミが出る古い倉庫で凍えながら眠った夜。
日曜学校の送迎バスのガソリン代もなかった日々。
そして、私に「そんな大都会でやっていかれるはずがない」と言った人たち…

 

 

 

 

教会学校の送迎バスを運転する
若き日のビル・ウィルソン(ニューヨーク・ブルックリン)

そんなあれこれを思い出しながら、私は気づいたのです。
勝者と敗者の違いは実に単純なことなのだ、と。
難しい話ではありません。
勝利というのは多くの場合、「逃げない」ことに尽きるのです。

目頭が熱くなるのを覚えながら、私は正面からその男性に向き合って答えました。
「ありません。」
「敗北や挫折は一切ありません。私が今、ここにいるのがその証拠です。敗北とはすなわち、この町を去るということですから。」
その人はうなずきました。

あなたが、現在の居場所こそご自分がいるべき拠点であると確信するならば、そこから動いてはなりません。
勝利に必要なのは、妥協せず足場を確立することだけだからです。
勝利は既にあなたのものです。
そして、神からの励ましを受け、神があなたに望む拠点に堅く立つならば、勝利はこの先も常にあなたのものなのです。

あなたが今日、神が望む場所にいるならば、とにかく動いてはなりません。
足場を固めてください。今日、そこにとどまる。
そうすれば勝利は今日、あなたのものになります。
明日もとどまる。そうすれば勝利は明日もあなたのものです。
堅く立ち、とどまり続けることです。
週末まで、月末まで、年末まで―。
それが、勝利への道です。

身ひとつでブルックリンにやってきて活動を始めて40年になります。
当時の私にあったのは、神から与えられた信念と、「神ご自身が始められたことは必ず成し遂げてくださる」という信仰だけでした。
そして、みこころならば、私は今後もここにとどまり続け決して動かないでしょう。
あなたの居場所はどこですか?

ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、いっさいを成し遂げて、堅く立つことができるように、
神のすべての武具をとりなさい。―エペソ人への手紙第6章13節

心をこめて
創立者・主任牧師 ビル・ウィルソン

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