ニューヨークでの インターンシップを通じて(その1)(2018年春)

今年の春、アメリカのNY本部でインターンシップの研修に行かれた楊 祈恵(Yan Kie)様からのレポートをご紹介します。

今回私はメトロワールドチャイルド(以下、「MWC」)の4カ月インターンシップに参加してきました。私が初めてこのインターンシップについて知ったのは2年半前、偶然参加したセミナーで出会ったビル先生に誘われて、MWCを訪問した時でした。アメリカの大学に進学し6年ほどLAに住んでいたため、語学の不安はそこまでありませんでしたが、4カ月仕事を休んで新たな環境に飛び込むことは、自分にとってかなりのチャレンジでした。でもこのチャレンジを通して、神様は私の想像を遥かに超えて、私の人生に変化を与えてくれました。詳細は書ききれませんが、インターンシップの様子を少しご紹介させて頂きたいと思います。


(世界各国から集まったインターン生・・・前列、左から二人目が楊様)

インターン生の生活

2018年春学期のインターン生は、ドイツ、イギリス、フランス、フィンランド、ブラジル、ウクライナ、メキシコ、シンガポール、マレーシアといった、18歳から31歳までの国際色豊かなメンバーでした。MWCでのインターン生活は寮での共同生活。日中は授業やミニストリーの準備・運営、朝と夕方はカフェやバスルームといった共同エリアの掃除や食事の手伝いなどがあり、その合間をぬって教会学校のレッスンの準備をします。

日々のご飯

集中研修とチーム配属

インターンシップでは最初の2週間、Sidewalk Sunday School(=道端教会学校)の運営方法や、クリスチャンとしての心構えなど、MWCのミニストリーに参加する上で必要な知識やスキルを勉強します。訓練プログラムはとても実践的で、教会学校を運営する上での注意点から、子どもたちの盛り上げ方、ゲームのやり方、レッスンへのスムーズな移行方法、子どもたちのエネルギーを上手にコントロールする方法など、実際の経験に基づいたノウハウをロールプレイングを交えながら学びました。
集中研修が終わったら、いよいよ一緒にミニストリーを行うチームの発表。各チームにインターン生が1~2名ずつ割り当てられるのですが、私は全米で一番貧困率の高いブロンクス地区担当のチームに配属となりました。

主なミニストリー

①Visitation(訪問活動)

MWCミニストリーの基盤となるのが、訪問活動。ミニストリー部門のスタッフは全員1エリアずつ担当を持ち、週1回子どもたちの家庭を訪問します。スポンサー制度に登録している子どもたちに届いたギフトを届けるのもそのひとつ。インターン生は1人でエリアを任されるケースと、スタッフを手伝うケースに分かれるのですが、私はブロンクスの中央西側のエリアを任されることになりました。毎週1人で2時間かけて電車でブロンクスまで行き、子どもたちを訪問していくのですが、この訪問活動は日本にいたらとても想像できないような世界を私に見せてくれました。

訪問前には、スポンサーからのプレゼントをチェック

主に貧困層が住む担当エリアのビルはどれも汚く、ドアや階段はいつも糞尿や血や落書きで汚れており、ドラッグの匂いが充満していました。ビルの最上階から1階まで、多い日には10個以上のビルを渡り歩き何百戸というドアをノックしていくのですが、ひとつひとつのドアの向こうには色んな世界がありました。優しい人もいれば、威嚇して怒鳴ってくるギャングメンバーの男性、ドラッグでハイになっており会話の成り立たない女の子、英語のわからない移民の母親、ゴキブが何匹も這い回る部屋…。

特に私が担当するエリアは大部分が黒人で、話す英語も標準英語とは全く違うこともあるため、最初はどう関係を築いていけばいいのか分かりませんでした。でも毎週訪問を繰り返すうちに、それぞれの家庭に色んな背景があり、みんな私たちと同じ悩みや痛みを抱えながら懸命に生きているんだ、ということが見えてきました。すると自然と恐怖心は消え、どんな人が相手であっても「神様はこの人にどんなプランを持っているんだろう」、「自分はこの人の人生にどんな影響を与えられるんだろう」、と考えるようになりました。そして神様が自分を用いてくれることを信じて自分のベストを尽くそう、と決断をしたときから、玄関先での会話のひとつひとつが自分にとって大切なものになっていきました。

またスラム街に住む子どもたちは親が学校以外の外出を禁止しているケースも多く、毎週訪ねてきてくれるMWCスタッフが唯一の訪問者というケースも珍しくありません。顔見知りになった子どもたちは、毎週待ちきれない様子でドアを開け、キラキラとした笑顔で出迎えてくれます。その笑顔を見ると、1日中2万歩近く歩き回って足がパンパンになっていても、一瞬で疲れが吹っ飛ぶのです。結局訪問活動で一番大切だったのは、文化が違うとか、言葉が分からないとか、なんだか怖いとか、そういった自分の中のどうでもいい恐怖心や言い訳を捨てて、愛をもって相手に接するだけ、ということを身をもって体感したことでした。

たくさんのハードルを乗り越えて、多くのことを体験された楊様。来月は、道端教会学校の活動レポートです。そして、研修を終えられた後のご感想もお楽しみに。
インターンシップについてのお問い合わせは日本事務所まで。