ニューヨークでの インターンシップを通じて(その2)(2018春)

今年の春、アメリカのNY本部でインターンシップの研修に行かれた楊 祈恵(Yan Kie)様からいただきましたレポートを先月に続き掲載いたします。

右端が楊様

前回の続きで、メトロで行われる主な働きである訪問活動に続く2つ目の活動についてのご紹介からです。

主なミニストリー

② Sidewalk Sunday School(=道端教会学校)

訪問活動と併せてミニストリーの中心となるのが、この道端で開催される教会学校。各チームは週5日、1日3回ずつ、各エリアの歩道に即席ステージを設営し、教会学校を開催します。教会学校はオープニングの時間やゲームの時間、レッスンの時間など、プログラムが分かれており、インターン生は割り振られた役割をこなしていきます。前半は、子供たちと歌を歌ったり、クイズやゲームをしたりと、叫んだりジャンプしたりしながら楽しい時間を過ごします。黒人の子供たちが多いので、HIP-HOPの曲に合わせて一緒にダンスすることも。またレッスンの時間には、毎日子供たちに英語でメッセージを語ります。

Sunday Schoolの様子(ゲーム)

インターン生は世界各国から集まるため、語学力に不安のあるインターン生もいますが、MWCではよく「子供に神様のメッセージを語る上で語学力は関係ない!」と言われていました。それは本当にその通りでした。子供が求めているのは流暢に話せる「スピーカー」ではなく、等身大に自分を愛してくれて、本気で自分たちの人生に踏み込んできてくれる「家族」でした。言葉がカタコトでも、今日この日が子供たちの人生のターニングポイントかもしれない、と本気で祈って語るメッセージには、確かに子供たちのハートに届く力がありました。
また、教会学校を子供たちにとって楽しいポジティブな時間にするために、チーム全員で夜中まで準備に打ち込む日もあれば、雨が降ってステージが使えない日には、紙芝居とお菓子を抱えて子供たちの家をひとつずつ訪問し、玄関先やアパートのロビーに子供たちを集めてレッスンを行うこともありました。
毎日夜9時ごろに帰ってくる頃には皆クタクタですが、1日1日全力で過ごした後は、何とも言えない充実感がありました。与えられた時間とエネルギーを総動員して、一人でも多くの子供たちにメッセージを伝えようとする姿勢に触れ、一緒に実践できたことは、私にとってかけがいのない経験になりました。

Sunday Schoolの様子(レッスン)

道端での即席教会学校

インターンシップから得たもの

教会学校の運営方法や、子供支援の実践方法など、インターンシップから学んだことは沢山あります。でもこのインターンシップがもつインパクトの大きさは、そういった知識やスキルの範疇には収まりません。ビル先生を筆頭に、MWCのスタッフひとりひとりがもつ神様に対する情熱や姿勢は、私の価値観に大きな影響を与え、クリスチャンとして新たなブレイクスルーを体験するきっかけになりました。
インターン生も皆それぞれ違った人生のステージにあって、クリスチャンとしての成熟度も、価値観も、インターンシップに参加した理由もバラバラでした。でも神様は、私たちが自分のプライドや思いを手放して神様に頼ると決めたとき、私たち自身の計画や想像を遥かに超えて働きかけてくれるということを、このインターンシップを通して改めて経験しました。
ミニストリー最終日には、子供たちをハグしながら1日中泣き続けた私ですが、こんなにも自分が子供たちに愛情を注げる人間だとも思っていませんでした。神様の圧倒的な愛で癒され、価値観も自分の姿勢も、大きく変えられた4カ月でした。

最終日には子供たちがみんなで私のために祈ってくれました。


フルタイム・ミニストリーに興味がある人、神様と本気で向き合う時間が欲しい人、視野を拡げたい人、ちょっとニューヨークに憧れがある人…理由は何であっても、このインターンシップには、自分自身を常にプッシュしてくれる仲間や環境が揃っています。興味がある方は是非、思い切ってチャレンジしてみてください。きっと神様からのプレゼントが待っています。

ニューヨークでのインターンシップには、日常会話に不自由がなく、英語での学びについていくことができる、ある程度の英語力と度胸が必要です。
しかし、フィリピンでのインターンシップは、日本人にとって、もう少しハードルが低くなります。
ご自身のために、教会のために、教会の先生とご相談の上、前向きに受講をご検討ください。
インターンシップについては、下記の日程をご確認の上、日本事務所までお問い合わせください。